白骨の御文

2013/08/11
それ
人間の浮生なる相を
つらつら観ずるに
おおよそ
はかなきものは
この世の始中終
まぼろしのごとくなる一期なり

されば
いまだ万歳の人身を
受けたりということを聞かず
一生過ぎやすし
今にいたりて
誰か百年の形体を
たもつべきや
我や先
人や先
今日とも知らず
明日とも知らず
おくれ先だつ人は
もとの雫すえ露よりも
しげしといえり

されば
朝には紅顔ありて
夕には白骨となれる身なり
すでに無常の風きたりぬれば
すなわち二つの眼たちまちに閉じ
ひとつの息ながく絶えぬれば
紅顔むなしく変じて
桃李の装いを失いぬるときは
六親眷属あつまりて
なげき悲しめども
さらにその甲斐あるべからず

さてしも
あるべき事ならねばとて
野外におくりて
夜半の煙となしはてぬれば
ただ白骨のみぞ残れり
あわれというも
なかなかおろかなり

されば人間の
はかなきことは
老少不定のさかいなれば
誰の人も
はやく後生の一大事を心にかけて
阿弥陀仏を深くたのみまいらせて
念仏申すべきものなり
あなかしこ
あなかしこ


嫁さんのお父さんが
亡くなった
09:00 家族